操作方法 システムの仕組みと設定の流れ

eセールスマネージャーを使い始める前に、システムの基本的な仕組みと、システム管理者が行う設定の流れを把握しましょう。

 

 

システムの基本的な仕組み

eセールスマネージャーでは、「顧客」「案件」「活動」の3つの単位を基本として営業情報を登録します。

項目 説明
顧客 1社につき1件の顧客を登録します。
案件 1件の顧客に対して、案件が発生するたびに1件の案件を登録します。
活動 1件の案件に対して、訪問やプレゼンなどの営業活動を行うたびに1件の活動を登録します。活動は、進捗状況や活動内容を入力して登録します。

1件の顧客に複数の案件が紐付き、1件の案件に複数の活動が紐付きます。
ユーザーが営業活動の内容を「活動」として登録すると、その内容が案件や顧客の情報にも反映されます。

  • 案件や活動は、業務別に複数のタイプ(業務タイプ)を作成して使い分けることが可能です。部署によって業務が異なる場合などに、各部署に合わせた業務タイプを登録できます。なお、顧客は共通の1タイプのみを使用します。
    業務タイプの登録/変更/削除
  • 案件は、案件が発生するたびにユーザーが登録します。案件発生前の活動を登録するために、あらかじめ顧客ごとに1件、「一般対応」という名称の案件が自動生成されます。
    一般対応案件の設定
  • 「顧客」「案件」「活動」の他に登録する情報として、顧客の「名刺」があります。1件の顧客に複数の名刺が紐付きます。

「顧客」「案件」「活動」を登録する入力フォーム(シート)は、自社の業務に合わせて入力項目をカスタマイズできます。
入力項目をカスタマイズすることで、自社の業務に必要なデータをeセールスマネージャーに蓄積することが可能になります。

システム管理者の役割

eセールスマネージャーにシステム管理者としてログインすると、「システム設定メニュー」が表示されます。
システム管理者は、このメニューから機能を選択して設定や操作を行います。各機能の詳細は、「システム管理者機能一覧」を参照してください。

システム管理者の主な役割は、シートの設計、ユーザーの登録、権限設定、各種マスタの設定です。

システム管理者のユーザー画面を表示するには、画面右上の[管理者]のプルダウンメニューから[ユーザメニュー]を選択します。システム管理者は、[システム設定]と[ユーザメニュー]を相互に切り替えてシステムを使用します。

シートの設計

eセールスマネージャーに登録する情報の項目を検討し、各シートの入力項目を設計します。
シートの設計を通して、自社の営業プロセスのモデリングを行います。

eセールスマネージャーに必要なデータを蓄積し、効果的に活用するには、自社の業務に合わせたシートを設計することが重要です。
自社で管理する情報や営業プロセスを考慮し、各シートを設計しましょう。

シートの一覧と拡張

ユーザーの登録

自社の組織構成に合わせて部署を登録し、eセールスマネージャーのユーザーとなる社員を登録します。

部署・社員のメンテナンス

権限設定

ユーザーごとに「ライセンス」と「ロール」を付与することで、ユーザーが各機能を利用できるようになります。
ライセンスとロールは、機能の権限をまとめたものです。

ライセンスをユーザーに付与すると、対象の機能の利用権限を付与できます。
ライセンスで付与される権限が、そのユーザーの権限の最大値となります。

ライセンスで付与される権限の一部を制限したい場合は、ロールを作成してユーザーに付与します。
ロールでは各機能に対し、人、職種、役職などで利用権限を任意に設定できます。例えば、削除やエクスポートの操作に制限をかける場合などに利用できます。

利用機能の制限

ライセンスの管理

各種マスタの設定

eセールスマネージャーで使用する各種マスタ情報(商品情報、住所情報、スケジュール種別、カレンダー設定など)を登録します。

システム管理者が行う設定の流れ

eセールスマネージャーは、営業部門に限らず幅広い業務管理に利用できます。そのため、システム管理者の作業はシステムの用途により多様です。
ここでは、営業部門に共通する設定の流れを示します。こちらを参考に必要な設定を行ってください。

番号 項目 説明 参照先
(1) 組織と社員を登録する 自社の組織構成に合わせて、部署、役職、社員を登録します。 部署・社員のメンテナンス
(2) 商品を登録する 自社の商品やサービスをカテゴリー別に登録します。 自社商品のメンテナンス
(3) 営業プロセスを設計する 自社の営業プロセスに合わせて各シートを設定します。 営業プロセスの設定
(4) 顧客を登録する 顧客と名刺を登録します。ユーザーが登録することもできます。 顧客の設定
(5) 成果を上げる仕組みを作る ユーザーに次のアクションを促すためのルールを設定します。 通知・アラートのルール設定

システム管理者機能一覧

システム管理者が「システム設定メニュー」から選択できる機能は以下のとおりです。

ライセンスの登録状況により、一部のメニューは表示されない場合があります。

システム設定メニュー 概要
シートの一覧と拡張 システムに用意されている各シートの項目をカスタマイズします。また、新規シートを登録することもできます。
自社の設定 部署・社員のメンテナンス 自社の組織を構成する部署と社員を登録します。
社員項目の変更 社員の登録時に入力する項目を設定します。
カレンダー設定の変更 データ分析機能で使用する期首月や、社員の休日などを設定します。また、月間行動予実機能を設定することもできます。
自社商品のメンテナンス 自社の商品や商品カテゴリーを登録します。
商品項目の変更 商品の登録時に入力する項目を設定します。
コラボレーションの設定 社外のメンバーをシステムに招待する機能を設定します。
顧客の設定 顧客の入力項目を変更 顧客の登録時に入力する項目を設定します。また、顧客の階層を設定することもできます。
名刺項目の変更 名刺の登録時に入力する項目を設定します。また、外部から名刺情報を取り込むための設定もできます。
コンタクト先の設定 コンタクト先との有効接触期限を設定します。また、コンタクト先の立場や意欲に関する設定を登録することもできます。
営業プロセスの設定 営業プロセスの検討 自社の業務に合わせて、案件と活動の登録時に入力する項目を設定します。
案件シナリオの変更 複数のマイルストーンを一括で登録できる「案件シナリオ」のテンプレートを設定します。
地図アイコンの変更 地図画面上で選択できる色・アイコン表示パターンを設定します。
案件商品情報自動登録の設定 案件に商品を自動登録するルールを設定します。
アウトプットの設定 共通ダッシュボードの設定 社員が利用する共通ダッシュボードを作成し、共通ポートレットを追加します。
通知・アラートのルール設定 案件や活動が特定の条件を満たした際に通知するルールを設定します。
その他機能の設定 ワークフローの設定 社員が申請して上長の承認を得る申請書類と承認フローを設定します。
設備・備品の管理 社員が予約する設備や備品を登録します。社員ごとに設備や備品の利用可否を設定することもできます。
掲示板のメンテナンス 社員が意見交換を行う掲示板を設定します。社員ごとにアクセス権限を設定することもできます。
キャンペーンの設定 Webフォームからの受信メールや通常の受信メールから、活動を自動生成するための設定を行います。
システムの設定 データのインポート CSVファイルの読み込みにより各データを一括で登録します。
画面表示の雛形の設定 社員情報やダッシュボードなどのテンプレートを設定します。
利用機能の制限 各機能の利用制限や参照・編集権限を設定するためのロール(詳細な権限設定)を作成します。
セキュリティポリシーの変更 ログイン設定やシートの参照・編集権限など、セキュリティに関する設定を行います。
環境設定 メールサーバーの設定や製品設定など、製品環境に関する設定を行います。
外部システムとの連携 eセールスマネージャーと外部システムとの連携に関する設定を行います。
ログイン画面のお知らせ設定 利用者に通知を行うために、ログイン画面やログイン直後に表示するメッセージを設定します。
マニュアルのメンテナンス ユーザーが作成したドキュメントやURLをヘルプに追加します。
各種ログの参照 システムへのアクセス状況を確認するために、ログファイルをダウンロードします。
URLの設定 eセールスマネージャーで利用するURLに関する設定を行います。
ライセンスの管理 現在使用中のライセンスの種類や残数を確認し、必要に応じてライセンスを追加します。